レジュメの標記とは異なり実際には108の煩悩の数を超え、「109回目」だと声高らかに訂正されたレストランはまなすオーナー谷口シェフが主催するワイン会
この日は『白糠の誇り、酪恵舎のチーズ特集』がテーマです
谷口シェフは地元の素晴らしい食材の生産者と緊密な関係を保っていますので、白糠酪恵舎の代表 井ノ口さんの隣には、絶品のシングルシード牡蠣 厚岸「カキえもん」生産の第一人者カキキン中嶋さんもいらしていました
乾杯のシャンパーニュとともに供されたのは
賞味期限があまりに短すぎるため通常は市販されていないフレッシュな「トゥミン」
この日に合わせて製造された、豆腐のように淡白なフレッシュチーズをバジル風味のズッパ(スープ)で
ジャガイモと酪恵舎チーズのカリカリオーヴン焼き
このカリカリ加減が食欲をそそるのです
参加者の中にはワインエキスパートの方々もいらっしゃってて、ワインのあるテーブルを楽しく盛り上げてくださいます
谷口シェフの料理が次々と供されます
イタリア風ライスコロッケのスップリ
そのレシピは井ノ口さんが谷口シェフに伝えたのだそう
酪恵舎唯一のウォッシュチーズ「ロビオーラ」のクリームニョッキ
ロビオーラ独特の風味はワイン好きの人間にはとても堪らない美味となります
みんながワインに酔って盛り上がっている中、ひたすらラクレットを作り続ける白糠酪恵舎事業部長の及川さん
手の動きを停めずに余裕を見せるこの笑顔が頼もしいです
そのラクレット
融けた熱々のトロリとしたチーズは、すべての食材をごちそうにしてしまいます
十勝牛ロースト ソースに代えて「リコッタ・サラータ」を添えて
さらにスパイスのきいた「サルーテ」でローストの味変を楽しめる趣向
トマトソースのパスタ フレッシュモッツァレッラのトッピング
「タンタカ」とドライフルーツ
グラナパダーノタイプのタンタカは今やモッツァレッラと並ぶ酪恵舎のフラッグシップ
熟成による旨みがたっぷりのタンタカに、爽やかな甘みを備えた遅摘みケルナーをこの夜6本目のワインとしてマッチング
道東で多くのワインエキスパートを育てた名ソムリエでもある谷口さんのキラーマリアージュです
チーズ工房白糠酪恵舎を立ち上げたばかりの頃、井ノ口さんが販路開拓のため谷口さんの紹介で釧路市内の料理店を同行訪問して以来の盟友なのだそう
健全なる食は、健全なる人間関係に宿る
二人を見て、強く確信
ドルチェ 「リコッタ・パンナ」のエスプレッソソース
谷口さんが主宰するレストランはまなすのワイン会、道東の輝かしい歴史です